2025年3月21日健康

スマホ首!スマホ巻き肩!!スマホ老眼!!!

先日、ある美容師さんからこんな話を聞きました。
「最近、前かがみのお客さんが多くて、カットしづらいんですよ~」

年齢や性別にかかわらず、無意識で前かがみに座る人が増えているそうです。
そのままではカット出来ないので、起こしてもらうようお願いします。
それでも少しずつ前にかたむいてしまい何度も声掛けする場合がある、とも。

美容師さん曰く「間違いなくスマホの影響ですね」

本人が無自覚のままそんなことが!?という驚きとともに、コワイなとも感じてしまいました。
スマホってどれだけ体に影響を及ぼすのでしょう!?
皆さんも気になりませんか?

 

【頭の重さと首や肩への負担】
まずは基本的なヒトの体のしくみから。
成人の頭の重さは約4〜6kg、体重の約10%とされています。
体重50kgの人は約5kg、60kgの人は6kgほどです。
一般的に頭が前に15度かたむくと、首や肩に約2倍10~12Kgの負荷がかかります。
スマホ使用時になりがちな60度の前傾姿勢では、なんと約27kgにも!!!

知らず知らずのうちに、首や肩にこんなに負担がかかっているんですね!
この状態が長時間続くと一体どうなるのでしょう!?

【スマホが体に及ぼす影響】
スマホ首・スマホ巻き肩・スマホ老眼というワードを耳にしたことありますか?
いずれもスマホの長時間使用が原因とされています。
どういう現象なのか見ていきましょう。

1.スマホ首
首を前に出した「下向き」の姿勢が原因で、首のS字カーブが失われ直線的(ストレート)に伸びてしまった状態です。
ストレートネックまたはテキストネックとも言い、専門的には「筋筋膜性疼痛症候群」と呼びます。
肩こりや痛み、首の張りや痛み、手のしびれ、頭痛のほか、眼精疲労、めまいなど様々な症状があらわれます。
ひどくなると「首のヘルニア(頸椎椎間板ヘルニア)」になってしまうことも!

<対策>
・目線を下げない。
・スマホの画面が目の高さにくるように持つ。

 

2.スマホ巻き肩
手元を長時間のぞき込むせいで肩が体よりも前に出て、内側に入りこんだまま筋肉がこわばり元に戻らなくなった状態です。
肩こりや腰痛の原因になるだけでなく急に腕が上がらなくなり痛みを伴う、呼吸が浅くなり疲れやすくなるなど怖い症状を引き起こすリスクもあります。

<対策>
・背中を丸めず背筋を伸ばして座る。
・立つときは体重を均等に分け姿勢が崩れないよう意識する。

 

3.スマホ老眼
スマホを長時間見ることにより目の筋肉が凝り固まってしまい、一時的に目のピント調節機能が低下する状態です。
画面や文字がぼやける、夕方になると見えにくくなる、顔を上げたときに視界がぼやける、頭痛、目の乾きや痛みを感じるなどの症状があります。

<対策>
習慣的に目を酷使しないようにすることで予防や改善が可能です。
・適度な休憩をとる。20分ごとに画面から目を離し、20秒以上遠くを見る。(20-20-20ルール)
・ブルーライトをカットする。
・画面の文字サイズを大きくする。
・明るさやコントラストを調整する。
・眼科で相談する。症状がひどくなる前に眼科の受診も検討しましょう。

そしてもう一つ、こんな病気になってしまう可能性も!

スマホ白内障!?
白内障とは目の水晶体が濁って視力が低下する病気で、中高年以降で発症するのが一般的です。ところが最近では20~30代の若年層でも増えているそうです。
白内障の原因は加齢や外傷、遺伝など様々あり、スマホが原因という明確な根拠はありません。
しかし、近年の増加傾向からすると少なからず影響しているのかもしれません。
若年層の白内障は急激に進行し、中には緊急手術になる場合もあり注意が必要です。

スマホの長時間の使用は避けるとともに、かゆくてもこすらないことも大切!!!
気になる方は一度、眼科へ行ってみてはいかがでしょうか。